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2021.04.09

2021年に延期のオリパラ関連の入札、今どのような案件が話題になっている?

 

以前に2020年1月6日の記事(URL)で、2020年はオリンピックイヤーでもあり、この庚子の年は一般的に「変化が多い年」だとお伝えしましたが、新型コロナウイルスの蔓延により、実際に地球規模の変化、私たちの意識的にも大きな変化が起こった年となりました。

この新型コロナウイルス感染拡大による影響で、2020年東京オリンピックは2021年に延期されることになりました。2020年4月現在、オリンピック・パラリンピックの開会式から閉会式までのスケジュールは下記とされています。

 

◆オリンピック
開会式:2021年7月23日(金)
閉会式:2021年8月8日(日)

◆パラリンピック
開会式:2021年8月24日(火)
閉会式:2021年9月5日(日)

 

また、オリンピックの日程に合わせて、2021年の“海の日”は「7月22日」、“スポーツの日”は「7月23日」、“山の日”は「8月8日」に特例として、祝日を移動させることが決まっています。(下記参照)

オリンピックの開催に向けて、国も大々的に動いています。
では、このようなオリンピックの動きは、入札案件にも反映されているのでしょうか。入札王の検索システムで「東京2020」「オリンピック」「パラリンピック」等、検索をしてみました。

 

オリンピック・パラリンピックの入札案件

件名:山梨県東京2020オリンピック自転車競技ロードレース沿道観戦シャトルバス事業業務委託
入札方式:公募型プロポーザル
発注機関:山梨県
入札日(締切日):令和3年4月19日

件名:東京2020大会交通対策用広告の掲出委託(その1)
入札方式:一般競争入札
発注機関:東京都
入札日(締切日):令和3年5月10日

件名:東京2020大会ボランティア交流会運営業務委託
入札方式:希望制指名競争入札
発注機関:東京都
入札日(締切日):令和3年4月23日

 

上記は一例ですが、2021年のオリンピック開催に向けて競技が円滑に進むようにするため、また、それを支える人たちの業務を行いやすくするための案件などが多数出ています。

 

件名:パラリンピック聖火フェスティバル関連業務
入札方式:公募型プロポーザル
発注機関:北海道
入札日(締切日):令和3年4月19日

 

聖火フェスティバルは、各都道府県と公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が協力をして実施・運営することになっています。
このように、聖火フェスティバルのセレモニーを実施及び運営できる業者を自治体が求めている案件もあります。

 

こんな入札案件も… オリンピック・パラリンピック観客等向けアプリ(仮称)

一般競争入札で、2021年1月14日に契約を締結させた“オリンピック・パラリンピック観客等向けアプリ(仮称)”というデータ開発・運営の入札案件がありました。
東京オリンピック・パラリンピックの競技の観戦が目的で、海外から入国する人の健康管理のために開発・運営を進めているものです。入国前から出国後まで継続して観戦客の健康管理を行い、関係機関が本人への問合せや競技会場への入場制限を行うことで、感染拡大防止の役割を果たすことを目的としています。
しかし、この入札に参加した業者は一共同事業体のみ。入札の公告日が12月28日で資料の提出期限は1月8日であったことから、年末年始の休みも考えると短すぎるという点が指摘されました。

 

<オリパラアプリの73.2億円の事業の内訳>
アプリ開発 約18億円
データ連携基盤 約14億円
顔認証サブシステム 約5億円
医療機関向けサブシステム 約5億円
サポートセンター構築 約17億円
多言語対応等 約15億円 他

 

このアプリについては、国内向けの感染者接触通知アプリの「COCOA」の委託費と比べると、コスト面で高すぎるのではないかという意見もあり注目を集めています。
東京五輪・パラリンピック組織委員会、政府、東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の代表者らが集まり、2021年3月20日、大会開催を巡って5者協議し、海外からの観戦客の受け入れを断念することで正式合意したとの発表がありました。このことから、観戦客の健康管理等を担う目的で開発が進んでいるこのアプリのコストリダクションについても、今後の動向が気になるところです。

 


いかがでしたでしょうか。
今回はオリンピックの話題を取り上げましたが、今日本ではそれだけではなく、新型コロナウイルスの感染の拡大もあって情勢が目まぐるしく変化しています。私たちも、変化に合わせて迅速に対応するために、常に最新の情報をキャッチできるように努めたいですね。

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